史上最も美しい宇宙船「地球号」 [宇宙]

米航空宇宙局NASA)は2日、史上最も精細な地球の合成画像を公開した。北米中米南米の北半分、グリーンランド太平洋大西洋が見えるこの画像は、地球観測衛星テラTerra)が撮影した数千枚の画像を合成したもの。米地質調査所(US Geological Survey、USGS)のデータや米海洋大気局(US National Oceanic and Atmospheric Administration、NOAA)のAVHRRセンサーで得られたデータも加味した

今世紀最長の皆既日食ショーは、日本時間22日午前10時前にインド西部で始まり、皆既日食帯に集まった天文ファンら数億人を熱狂させた。 [宇宙]



今世紀最長の皆既日食が22日、インド、中国、日本などで観測された。写真は、インド・バラナシ(Varanasi)で観測された皆既日食(2009年7月22日撮影)。

今世紀最長の皆既日食ショーは、日本時間22日午前10時前にインド西部で始まり、皆既日食帯に集まった天文ファンら数億人を熱狂させた。

 皆既日食はインド西部の海上を出発点に、現地時間午前6時30分前に西部グジャラート(Gujarat)州に上陸。ほどなくダイアモンド加工の街、スラト(Surat)を暗闇で覆った。

 皆既日食は8分間でインド中部を横断したあと、バングラデシュ北部とネパール東端を通り、中国の成都(Chengdu)、重慶(Chongqing)、武漢(Wuhan)などの大都市を通過して上海(Shanghai)へ。その後日本の奄美諸島を通過し、太平洋西部へ抜ける。

 今回の皆既日食は今世紀最長の6分39秒ということもあり、注目度は高く、史上最多人数に見守られる日食となりそうだ。なお、こうした長さを観測できるチャンスは2132年までない。また、50%以上が欠ける部分日食は推定20億人が見守ることになる。

 次回の皆既日食は2010年7月11日だが、大半は南太平洋上で繰り広げられ、陸上での観測が可能なのは、モアイ像で有名なイースター島(Easter Island)などごく限られた島だ。(c)AFP

南アフリカ・ケープタウン(Cape Town)で観測された部分日食(2009年1月26日撮影) [宇宙]


南アフリカやマダガスカル、オーストラリア、インド南東部、東南アジア、インドネシアなどの広い範囲で26日、部分日食が観測された。写真は、南アフリカ・ケープタウン(Cape Town)で観測された部分日食(2009年1月26日撮影)

土星の色鮮やかな輪の上に浮かぶ土星の衛星「ミマス(Mimas)」の画像 [宇宙]


米航空宇宙局(NASA)は2日、土星の色鮮やかな輪の上に浮かぶ土星の衛星「ミマス(Mimas)」の画像を公表した。

 ミマスは土星の衛星の1つで、右側に見える巨大なクレーターは、1789年にミマスを発見した英国の天文学者ウィリアム・ハーシェル(William Herschel)にちなみ「ハーシェル」と名付けられている。

 この画像は、米欧の土星探査機「カッシーニ(Cassini)」が2007年9月、ミマスから約315.1キロの距離で撮影したもので、赤、緑、青色の分光フィルターを通してとらえたものを組み合わせ、フルカラー画像に作成された

 35億年で地球の生物の大きさは、最大で16倍にもなっている。美しい地球 [宇宙]


地球上の生物は、微小な単細胞生物から地球上最大のシロナガスクジラやセコイアオスギまで35億年かけて進化してきたが、地球の地質学的進化と関連した2つの出来事を通じて急激に大きく進化したとする研究結果が22日、米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された。

 この研究は、生物は単細胞生物から多細胞生物にゆるやかに進化したとするこれまでに一般的な仮説とは異なる仮説を提示している。

 研究の共著者で米バージニア工科大学(Virginia Tech)のマイケル・コワレフスキ(Michal Kowalewski)教授(地球科学)は、「驚くべきことに生物が急激に大きくなったのは、ほとんどが2つの時代に集中していた。いずれも、酸素に関係のある大きな出来事が起きた後だった」と説明した。

 化石の記録を分析した結果、細菌から真核細胞に進化したときと、単細胞生物から多細胞生物に進化したときの2回、生物が急激に大きくなった時代があったことが分かった。

 地球上の生物の歴史の中で、最初の15億年については細菌のような生物の化石しか発見されていない。その後、真核細胞出現後の約20億年前により複雑な生物が現れるまで、生物の大きさはあまり変わらなかった。

 約30億年以上前、原始の細菌は光合成を「発明」し、太陽エネルギーと二酸化炭素を取り込んで自ら栄養を作り出せるようになった。これらの細菌は低酸素の環境で繁殖した。

 しかし、細菌が大気中に放出した酸素によってより複雑な細胞構造の発達が可能となり、真核細胞が誕生した。約2億年かけて生物は肉眼では見えないほどの微小な細胞から、親指大の生物へと成長した。

 コワレフスキ教授は、「ある意味で生物が大きく複雑になったのは、生物と地球の相互関係の結果だと言える。生物自体が、生物の複雑化を可能にしたのだ」と述べた。

 酸素濃度がさらに上昇し現在とほぼ同じ10%程度にまで到達した約5億4000万年前には、組織を持つ多細胞の生物が現れた。

 もう1人の共著者、同大学研究員のジェニファー・ステンピアン(Jennifer Stempien)氏は、「非常に興味深いのは、この酸素供給に関する2つの段階はそれぞれ、進化の歴史において生物が複雑化した時期、つまり1度目は真核細胞が出現した時、2度目は多細胞生物が出現した時と関係していることだ」と語った。

 35億年で地球の生物の大きさは、最大で16倍にもなっている。今日、シロナガスクジラのような海洋動物や維管束植物のセコイアオスギは、最大の恐竜より大きく成長することが可能だという。(c)AFP

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